M096:オフィスへの文具店機能の導入と事業化の可能性検証
実施時期 | 2023年4月22日~2023年8月21日 |
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ステータス | 完了(撤去済) |
カテゴリ | 創造 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
多くの企業がテレワークを導入する一方で、出社頻度が減った影響からオフィスに求める価値もコロナ禍以前とは異なるものになってきている。出社したいと思うオフィスの条件や、メインオフィスに求める要素として、「人が集まるための機能・コミュニケーションのための環境」が挙げられている調査結果も多い。そこで人々が集まり自然な会話の発生につながる、オフィス内に導入する新たなコンテンツを模索していた。
概要
文具は仕事のツールであると同時に、個人の趣向、働き方を強く反映させる要素も持ち合わせていることから、同僚が推奨する文具を取り扱うエリアをオフィス内に設置することで、新たなコミュニケーション創出につながると考えた。そこで、株式会社伊東屋と共同でその場で文具を購入することができる「オフィス文具店」を展開。また、新たに開発した専用アプリには、committeeメンバーの文具に対する想い、その背景にある働き方についてのコラムを閲覧できる機能やお気に入り登録機能を搭載しており、更なる交流を促進させた。
検証結果
point 0 marunouchi利用者へのアンケート調査を実施。その結果オフィス文具店をきっかけに、コミュニケーションの創出につながった、committeeメンバーに興味を持ったとの回答が多く、「人」を軸とした文房具の展示・販売は、コミュニケーション活性化、チームビルディングに寄与していると考えられる。一方で文房具の購入率は高くなく、単独の文具店としての事業性は厳しいと思われる。しかしながら、committeeメンバーの紹介だからこそ購入したとの回答も多く、文房具への興味のきっかけづくりにはつながった。専用アプリについても告知内容、コラム記事への満足度は高く、交流づくりに寄与したと考えられる。
今後の展開
最低限のツールとしての文具は会社が通販サイトで一括購入かつ無料で支給しているケースが多く、参入のハードルが高いと考えられる。文具だけではなく比較的嗜好性の高い商材を、イベントと販売を組み合わせたオフィス向けのコンテンツとして検討する
Project Member プロジェクトメンバー
- 株式会社丹青社マーケティング・サステナビリティ統括部 マーケティング部前川博輝
2022年株式会社丹青社に中途入社。 前職でのマーケット分析・営業戦略の立案経験を活かし、 現在はデジタルマーケティング活動および他社との共創プロジェクトを推進。