M086:オフィスにおける働く場面・空間に合わせたアートの効果検証
実施時期 | 2022年12月21日~2023年3月3日 |
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ステータス | 完了(撤去済) |
カテゴリ | 健康 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
ABWが浸透しているオフィスでは、オフィス内での働く場所・位置とワーカーの行動とが紐づくケースが見受けられることから、少なからずその場所が心理的な影響をもたらしていると考えることができる。
過去の実証実験で得られた傾向をもとに選定したアートが、設置場所ごとに適切な効果を発揮しているかどうか検証を行った。
概要
ABWを意識した空間設計がされているpoint0marunouchi内の、作業やWEB会議を行う『personal room』、自由に使える『オープンスペース』、作業や軽い打ち合わせを行う『ブレイクスペース』の計6カ所にアートを設置。
空間の特徴、アートの狙った効果(「リラックス」・「やる気」)、アートの枚数、空間とのコントラスト、空間におけるアートが占める度合いが異なる中で、働く場所に合わせたアートの効果が得られているか、どんな設置条件が適切なのか、アンケート調査をもとに検証を行った。
検証結果
狙った効果による差を見ると、「リラックス」の効果が得られやすく、特に条件Dのような『要素が少ない暖色系の空間』に設置するのが望ましいとの結果となった。
設置枚数による差では、狙った効果にかかわらず複数枚を設置している方が高い効果を得られた。これは、アートが複数枚あることで、個々の印象に左右されにくくなり、多くのユーザーに効果を与えられる可能性が高まったと考えられる。また、アートを自社オフィスにも設置したいという回答は85%以上と多く、期待の高さがうかがえた。
今後の展開
昨今注目を集めるウェルビーイングに対するソリューションとして、今回の検証結果をもとに多様なスキームでのオフィスにおけるアート導入拡大、アートレンタルビジネスの確立を目指す。
Project Member プロジェクトメンバー
- 株式会社丹青社エクスペリエンススペース事業部 業務部髙﨑真実
美術大学卒業後、ギャラリストを経て2020年株式会社丹青社に中途入社。 プロモーション施設などのプロジェクトマネジメントを担当後、 アート・建築デザインの知見を活かし複数企業との共創プロジェクトに従事
- 株式会社丹青社マーケティング・サステナビリティ統括部 マーケティング部前川博輝
2022年株式会社丹青社に中途入社。 前職でのマーケット分析・営業戦略の立案経験を活かし、 現在はデジタルマーケティング活動および他社との共創プロジェクトを推進。