M008:香りによる空間ソリューション
実施時期 | 2019年12月10日~2020年3月9日 |
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ステータス | 完了(撤去済) |
カテゴリ | 創造 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
知的生産性を向上することが求められている中、職場におけるネガティブな感情がその妨げになっているという仮説を立てた。会議中の感情を前向きにすることで会議の活性化に繋がるかどうかを、香りに着目して検討。香りは嗜好性が分かれるためにパーソナルな物として扱われる香りをパブリックなスペースで利用できるかの検証を行うこととした。
概要
会議中の声の抑揚をPCで解析し、その場の感情(強い主張、快活、平常、落ち込み)の結果に応じて3種類の香りから最もその場の感情に適した香りを揮散し、会議が活性化するかどうかを検証。
◆香りの種類:スッキリ爽やか系の香り(Fresh Mint調)
落ち着いた香り (Herbal Floral調)
リフレッシュ系の香り(Citrus Floral調)
検証結果
1.会議中の声の抑揚から感情を解析した結果、最も割合が多かったのはニュートラルな感情(平常)、次いで落ち込みの感情(不安、悲しみ)だった。
また、この時の会議の目的は社内、社外の打ち合わせだった。
2.会議中の雰囲気(感情)にあわせて香りを噴霧した結果、会議の雰囲気の変化を感じた人の割合は約7割であった。
また、自身の気持ちの変化は全員感じており、香りが気持ちに変化を及ぼしていることが示唆された。
香りによる空間演出への総合評価は約6割の人がよいと回答しており、約9割の人が次回も使用したいと回答した。
今後の展開
今後は香り以外の空間要素(光、空調、音)との組み合わせによる空間トータルの演出効果を検証する。
Project Member プロジェクトメンバー
- ライオン株式会社研究開発本部 リビングケア研究所 副主席研究員河野 智子
入社後は研究職として基礎研究、支援研究(香料開発)、開発研究(住居用洗剤)に従事したのち、2018年1月よりイノベーションラボにて新規事業開発を担当。香りによる空間価値提供に向け、point0にてオープンイノベーションを推進。