M077:モバイルバッテリーOCを使った働き方検証
実施時期 | 2022年6月27日~2022年9月27日 |
---|---|
ステータス | 完了(撤去済) |
カテゴリ | 効率 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
近年、固定席だけでなく、フリーアドレスや仕事の内容や目的に合わせて働く場所を選ぶ「ABW」など様々なワークスタイルでのオフィスが増えている。電源を探して、電源のある場所で働くのではなく、より自由度を求め、より快適に働くためのモバイルバッテリー「OC(オーシー)」を使った働き方として、コワーキングスペースでの使い勝手を検証する。
概要
オープンエリアにおいて、一部のアップコンセントを閉鎖し、OCを計8個設置。OCの使用状況と施設利用者が使用する座席の変化を検証。
<検証項目>
・1日あたりの施設利用者数とOC使用数から利用率を算出。
・OC設置場所によるOC利用率の変化を確認。
・モニター台車への実装を加えて、OC利用率を確認。
・OCに関するアンケートを実施。
検証結果
OCの数は人数比20%で運用
・3ヶ月のpoint0来場者数に対するOC使用率は20%であった。point0来場者が増えるとOC使用数も増えるのは当然であるが、人数比では10%程度で推移。ピークでみると20%となるので運用するには20%以上は必要である。
・設置した8個すべて使用されるときが度々あった。
3か月で3つのパターンを検証
・設置場所によるOC使用率に変化はなかった。
→出社時に席へ行くまでの動線へOCが配置されていることが重要。
・モニター台車の使用はほとんどなかった。
→コワーキングのオープンエリアに設置という条件が良くなかった。
アンケート結果では
・6割の人がUSB-PD対応のパソコンを使用。
・電源を気にすることなくワークポイント選べるという意見が3割。
・約2割の人がモニターへの電力供給として使いたいという要望。
・約3割の人がワイヤレスイヤホンを充電。
また、アンケートはとっていないが、多くの方からデザインがいいとのコメントを頂いた。
<ソリューションの紹介サイト:オカムラ>
株式会社オカムラ | デスク/テーブル | オーシー(ポータブルバッテリー) (okamura.co.jp)
今後の展開
出社人数の約20%分のOCが必要という結果は、今後の営業戦略に活用していく。
またアンケートでは、モニターを充電したい、ワイヤレスイヤホンを充電した、という声が多かった。今後増加傾向にあるUSB-PD対応デバイスの普及を追い風とし、働き方の変化に伴う使用デバイスの変化にも対応しながら、OCを積極的に幅広く提案していく。
Project Member プロジェクトメンバー
- 株式会社オカムラオフィス環境事業本部 マーケティング本部 フューチャーテクノロジーセンター小花 光広
はたらく場をより快適にする為の研究開発を担当。PICなどの組込み系のハードとソフト開発、PLC制御などから、人間の感性を評価できないかなど多岐にわたり研究開発を行っている。
- 株式会社オカムラオフィス環境事業本部 マーケティング本部 フューチャーテクノロジーセンター長尾 樹
これからの働く環境に求められる課題に対し、「新素材」、「エコ」などの観点から解決していくための研究開発を担当している。