M057:シェアオフィスの内装木質化による生産性向上効果等の実証
実施時期 | 2021年10月31日~2022年4月30日 |
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ステータス | 継続中 |
カテゴリ | 効率,創造,健康 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
働き方改革により、長時間労働の是正や業務効率化(生産性の向上)、健康経営などに関する取り組みが求められている。
学術的に、「木が人の心理や身体的に与える影響」に関する研究が進んできており、木質空間における「リラックス」や「ストレス軽減」などの効果があることが報告されている。 無機質なオフィス空間の内装を木質化することで、ワーカーの作業生産性・心理・身体面へ与える効果等を実営業しているオフィス空間で検証していく。
概要
内装を木質化した個室にて作業を行い、被験者の心理面や身体面に与える効果等を検証する。
※比較対象:白色内装(クロス仕上げ)
<検証項目>
被験者は、各々の部屋でPC作業や質問紙による心理評価などを実施。また、試験中は被験者のバイタルデータを取得する。
それぞれの作業・回答の結果やバイタルデータを解析し、人への影響を確認していく。
共同研究者:東京大学
協力企業:セイコーエプソン(脈波計測機器)、丹青社(木質化施工)、オカムラ(個室デスク提供)
<実証実験の条件>
・木質化部屋:Personal Room2、5
・比較部屋 :Personal Room1(白色クロス仕上げの内装)
木質化条件として、床・壁・天井等の意匠条件を変えながら、試験を行う。
第一弾では、Personal Room2にオーク、Personal Room5をウォールナットの突板仕上げの壁・床を施工し、比較検証を行った。
第二弾では、Personal Room2は床面と正面の壁面のみをオーク突板仕上げとし、Personal Room5は床面と左右両サイドの壁面のみをオーク突板仕上げとした。
検証結果
試験継続中のため、完了後更新予定。
今後の展開
条件を変えながら検討を継続する。
Project Member プロジェクトメンバー
- 大建工業株式会社商品企画部 企画課栢野 旭代
2016年大建工業株式会社入社。床材の工場での商品開発、建材事業の商品企画などを担当。2019年10月より東京大学の共同研究員として木材利用に関する研究に取り組む。2021年8月より内装木質化実証実験の企画に向けて、point0にて木質化実証実験を担当。
- 大建工業株式会社商品企画部 イノベーション課鎌田 学
2007年大建工業株式会社入社。工場での商品開発、R&Dセンターでの基礎研究、建材事業の商品企画などを担当。2021年4月より当社がpoint0の共創プラットフォームに参画。これに伴い、現部署配属となり、point 0 marunouchiにて実証実験や他社共創の窓口業務などを担当中。
- 大建工業株式会社商品企画部 イノベーション課 課長髙桑 健一
2001年大建工業株式会社入社。音、空気、光などの建築環境分野の商品開発を11年間担当。その後、マーケティング部門において住宅分野を中心に建材事業、素材事業の商品企画およびアライアンス企業との商品企画開発に従事。現在は、オープンイノベーションを活用した公共・商業建築分野の商品企画開発に取り組む。
- 大建工業株式会社情報渉外部 部長澤田 知世
1997年大建工業株式会社入社、開発スタッフ、ショールーム・展示会担当などを経て現在は住宅・建材の業界団体を担当しています。本件では栢野・鎌田のお二人をかなり後方から支援しています。