M049:マインドフルネススツール
実施時期 | 2021年5月24日~2021年7月23日 |
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ステータス | 完了(撤去済) |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
働き方に大きな変化が訪れ、ワーカーの健康意識も高まってきている中で、身体の健康だけでなく心の健康に着目されている。“瞑想”することにより日々のストレス軽減や仕事のモチベーション向上が期待できるとされているが、オフィス内で“瞑想”する場所が少なく、瞑想を促すきっかけを作ることが難しい。そこで瞑想するための姿勢が分からないユーザー向けに自然と背筋が伸びるマインドフルネススツールを開発し、その効果の有無を実証した。
概要
瞑想に慣れていないユーザーはそもそも瞑想の仕方も集中方法も分からないため、慣れていないユーザー向けに自然と背筋が伸びて集中しやすい姿勢を促すマインドフルネススツールを開発した。
その有効性を検証するためメディテーションルームでユーザーに実際にスツールを使用してもらい、下記2つの実験・調査を行った。
①マインドフルネススツールの使用感を確認するアンケート調査
②マインドフルネススツールを利用した際と畳の上で正座した際を比較したアンケート調査
検証結果
マインドフルネススツールの使用感については、背筋の伸び(79%)、足の痺れの感じにくさ(75%)に一定の効果があることを確認できた。背筋の伸びを感じた人の約3割は深呼吸のしやすさは「分からない」と回答。また、体格によってスツールのサイズ感の適正が変わるため、小さい人の前滑りしてしまうという意見を基に座パッド形状を変更した。
畳とスツールでの比較実験では、足の痺れの感じにくさはスツールの方が効果があるが、畳の場合と大きな差は見られなかった。それに対し、背筋の伸ばしやすさと正座姿勢の保ちやすさはどちらもスツールの方が良いことが確認できた(81%)。
今後の展開
瞑想を行う環境として、マインドフルネススツールだけでなく、仕切りの展開も検討したい。周辺の視線が気になっては、瞑想に集中できなくなるため、簡易的に仕切れる必要があると考えている。
Project Member プロジェクトメンバー
- 東京藝術大学教授清水 泰博
東京藝術大学の教授、環境建築家。プロダクト・デザインからインテリア、建築、ランドスケープ、都市環境デザインまでを手がける。今回のマインドフルネススツールをデザイン。
- 株式会社オカムラマーケティング本部 ワークプレイス製品部道地 玲香
2019年入社。ワークプレイス製品の企画・開発部門にて、ミーティングチェアの企画を担当。マインドフルネススツール開発の企画では、point0の実証実験を含む販促活動に従事。