M043:ベンチ型サウンドアート Ruhe
実施時期 | 2021年5月~2022年2月 |
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ステータス | 継続中 |
カテゴリ | 創造 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
テレワーク化が進み、オフィスに集まることへの意味が問われるなか、対面コミュニケーションの機会創出およびイノベーティブな思考や議論を促進する空間ソリューションが求められている。
概要
サウンドアーティスト及川潤耶氏 (ソニフィデア代表)とのタイアップにより、空間デザインに合う立体的なサウンドを、木製ベンチに内蔵したスピーカーとセンサーで演出。手をかざすことでインタラクティブに音が生成される仕組みを備え、音の介在によりイノベーティブな思考や議論を促進したり、人が集い、つながりが生まれることでコミュニケーションを加速させるような効果が体験できる。腰掛けての打合せや待ち合わせに活用する利用者に対して、「また来たい」と思わせる印象的な空間を提供。
検証結果
アンケートにより、利用することで「会話のきっかけになる」「アートに触れられて気分が良い」「また体感したい」等の心地の良さやコミュニケーション醸成効果が検証できた。また、音のコンテンツについて、”一般的なBGM”との違いを、「インタラクティブな仕掛けが面白い」「単調ではない音の響きが良い」等の評価を得た。年代や性別問わず、クリエイティブな思考の助長効果やリラックス効果、アートへの関心など、複合的な価値が認められた。
<参考>
ソニフィデア合同会社 https://sonifidea.jp/
及川潤耶 https://www.junya-oikawa.com/jp/
リリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000058481.html
今後の展開
Ruheの音要素を変化させることで、オフィス利用者の行動が変化するのかを検証する。検証方法として、ベンチ周辺の滞在人数をカメラで検知し、定性的なデータとして独自の賑わい度を測る。
Project Member プロジェクトメンバー
- TOA株式会社ネクストビジネス推進室 室長稲畑 伸一郎
大学で音響工学を学び、1999年 TOAに入社。入社後は代理店営業、OEM営業、企業間コラボレーションの特命担当等に従事。ソリューション系および首都圏エリアの営業部長を経て2021年4月に新規事業創出を担うネクストビジネス推進室を立ち上げ、室長に就任。2021年6月から株式会社point0の取締役も兼務。
- TOA株式会社エンジニアリング部 システムデザイン課喜村 康弘
組込みソフトウェア技術者としてTOAに入社後、北米向け鉄道車両放送システム開発をソフトウェアプロジェクトリーダーとして従事。 2021年4月より現職。point 0では音に関連するPoCの技術面を担当。
- TOA株式会社ネクストビジネス推進室白川 のこ
人の心を動かしたり、行動を変えたりできる音に魅力を感じ、音で社会貢献がしたいと思い、2021年度、TOAに入社。社内外に対するエバンジェリスト活動や、新規事業開発に従事。