M026:オフィス・家具のIoT化に向けたデータ取得とサービスの検討
実施時期 | 2020年8月1日~2020年10月31日 |
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ステータス | 完了(撤去済) |
カテゴリ | 効率,健康 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
オフィス環境を構築してもオフィスの定常的な利用状況は把握が困難である。ファシリティマネジメントや投資判断のために、ベースとなる情報を取得することが求められている。
概要
point 0 marunouchiの執務席全265席に人感センサーと二次元コードを設置。各席の着座の有無をデスクの天板裏に設置した人感センサーで自動取得した。同時に、利用者には利用開始・終了時に二次元コードの読み取りを行ってもらうことで、着座した個人の特定をねらい、だれがどの席を使用したか、という利用状況の把握を行った。
検証結果
あるエリアでは、机上面が低い座席よりも、高い座席の方が長い時間利用されていることがわかった。
空間ごとの利用傾向だけでなく、利用率・占有率などの分析につながるデータ取得に成功し、一席ごとの正確な着座情報を取得することの有効性を確認できた。
人感センサーと二次元コードの2種類のデータを掛け合わせることで、より正確な利用状況を可視化しようとねらったが、利用者による二次元コードの読み取り忘れが頻発し、十分な結果を得られなかった。オフィス利用者のUXに配慮したサービス設計の重要性にも気づくことができた。
今後の展開
データの分析・検証に加え、point 0内でのデータ活用グループを通じて他社が取得している各データとの連携を検討。最適な着座センサーの探索・選定を行い、将来的にはサービス化を検討する。
Project Member プロジェクトメンバー
- 株式会社オカムラマーケティング本部 Work x D開発部髙原 一生
2009年入社。オフィス移転や改装プロジェクトの取りまとめ、企業の省エネに関わる提案・システム開発サポート、・内装・照明設備・ITインフラ・AV設備の設計・工事管理業務を経て、現在デジタルトランスフォーメーションサービス「Work x D」のシステム企画や提案業務に従事。2019年にpoint 0のcommitteeメンバーとして参画し、オフィスIoTの実証実験を担当。
- 株式会社オカムラDX推進室宇高 沙織
2013年入社。AV設備の提案や内装工事の手配・管理、社内報製作などを担当。2019年よりオカムラのpoint 0 committee窓口を務める。効率WGの元メンバーで、現在はデータ活用WGメンバーとしても活動中。
- 株式会社オカムラマーケティング本部 Work x D開発部岩本 健宏
2017年入社。フィジカルセキュリティ製品を取り扱う部門にて、鍵管理機の開発を担当。2019年よりオフィス IoT構想の立ち上げ等に携わる。オカムラのデジタルトランスフォーメーションサービス「Work x D」に関わる展示会企画や提案活動に従事。
- 株式会社オカムラマーケティング本部 Work x D開発部 部長下笹 洋一
1991年綜合警備保障株式会社に入社し、警備ロボットや警備システムなどの開発を担当。社内システムなども含めた運用・管理を経験した。 2019年オカムラに入社、DX推進室メンバーとしてオフィスIoT構想の企画・推進に携わる。現在は、Work x D開発部長として、「Work x D」やセキュリティ製品の開発・拡販に従事。
- 株式会社オカムラDX推進室 室長遲野井 宏
1999年、キヤノン株式会社入社。レーザープリンターの事業企画を10年間担当後、事業部IT部門で社内変革を推進。2012年日本マイクロソフト株式会社に入社し、働き方改革専任のコンサルタントとして製造業の改革を支援。2014年から岡村製作所(現・オカムラ)に入社。WORKMILLプロジェクトを立ち上げ、統括リーダーと同メディア創刊にあたり編集長を務める。2019年4月より株式会社point0取締役を兼務。