M014:オフィスにおけるシャワー利用実態調査
実施時期 | 2019年8月1日~2020年4月30日 |
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ステータス | 完了(常設化) |
カテゴリ | 効率,創造 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
欧米ではシャワールームを備えたオフィスは珍しくないが、日本では出版社や外資系企業など一部の企業に留まっていた。近年、働き方先進企業がシャワールームを設置する兆しがあるが、実際の利用状況等を具体的には把握できていない。交通の拠点となる東京駅、ランニングが盛んな皇居を近くとするpoint 0 marunouchiで、オフィス利用者がどのようにシャワールームを使用するか確認し、オフィスでのシャワー空間の新しい価値創出活動につなげる。
概要
既設の3つのシャワールーム(男性/兼用/女性)の利用状況を、脱衣室ドアセンサのデータから確認した。あわせて利用者アンケートを実施し、利用目的等を回答いただいた。
・男性/兼用ルームでの平均滞在時間は約7分、女性ルームでの平均滞在時間は約9分であった。
・シャワールームを利用する目的の約半数は、「汗を流す」ことであった。一方、「気分転換」の目的で 利用される方が30%おり、オフィスでのシャワー休憩に着目するきっかけとなった。
検証結果
【脱衣室ドアセンサのデータ分析】
・男性/兼用ルームでの平均滞在時間は約7分、女性ルームでの平均滞在時間は約9分。
・一方、短い時間の利用が数多くみられた。これはシャワー浴以外の行為、例えば歯磨きや着替えなどでの利用と推察される。
・ただし、脱衣室ドアセンサだけでシャワー利用者を抽出することは難しく、今後の課題とした。
【利用者アンケート結果】
今後の展開
「気分転換」に着目したシャワールームの可能性を探るために、TOTO・TOA・パナソニック協業で、シャワーと空間演出を組み合わせた空間を作り、2020年7月から実証実験No.20の検証を開始した。
Project Member プロジェクトメンバー
- TOTO株式会社イノベーション推進二部 企画主幹大橋 英子
開発・研究業務を経て、現在はデジタル技術を用いた水まわり空間の価値創出業務に従事。TOTOのpoint 0 committee窓口であり、健康WGのリーダーとしても活動。相談事があれば気軽に声をかけてください。株式会社point0取締役兼務。
- TOTO株式会社イノベーション推進二部 イノベーション推進四G高野 枝里子
キッチン・洗面水栓の開発業務を経て、現在はデジタル技術を用いた水まわり空間の価値創出業務に従事。point0ではシャワーの実証実験と、創造WGにも参画。
- TOTO株式会社イノベーション推進二部 イノベーション推進四G浜田 真宏
浴室空間の開発業務を経て、現在はデジタル技術を用いた水まわり空間の価値創出業務に従事。point0ではシャワーの実証実験と、健康WGとデータ活用WGにも参画。