M011:マイクを意識しない会議/イベントの効果検証
実施時期 | 2020年1月15日~2020年6月30日 |
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ステータス | 完了(撤去済) |
カテゴリ | 効率 |
場所・空間 | point 0 marunouchi |
背景・課題
ハンド型マイクを使用した会議やイベント時には、マイクの受け渡しで進行がスムースにできなかったり、質疑者がマイクを使用しなかったため質疑内容が登壇者や他来場者(参加者)に聞き取りづらいケースがあり、参加者の集中度合いに差が出ていた。集中度合いを高め会議に没頭させることができれば、理解度・総合満足度の向上につながるのではないか。
概要
話者と参加者との距離が離れていると地声での発言が聴き取りづらくなるため、そのような環境下で行われるイベントでは、マイクを用いた拡声システムが必要となる。しかし、普段の会話のようにマイクを持たずに発言できれば、話者も参加者もイベントに没頭できると考え、マイクを持たずに拡声できるシステムの「顧客価値」確認と実現のための「課題抽出」を目的として、既存製品を組み合わせたシステムで運用を検証する。
検証結果
天井面に話者の声にフォーカスして集音できるアレイマイクを導入した。これにより、普段の会話のようにマイクを持たずにどこからでも発言、議論に参加できるだけでなく、声も聞き取りやすくなるため、集中して参加できるようになり、満足度が向上した。セミナーの登壇者もマイクを持たないことで緊張が和らぎ、発表だけでなく質疑応答にも身構えずに対応できている。マイクの貸出しや充電の手間も省くことができた。
今後の展開
コロナによる影響もあり非接触ニーズがこれまで以上に増え、マイクを持たずに拡声できるシステムに顧客価値があることは確認できたが、1つの場所で30名程度によるフリーディスカッション会議の設定が難しいため、課題解決作業はTOA社内にて継続して行う。
Project Member プロジェクトメンバー
- TOA株式会社 東原 大介
TOA入社後、音響R&Dエンジニアを経て、現在は海外向け製品企画を担当。主に、大規模空間向け音響信号処理を担当し、空港、駅、講堂などで多く採用されている。