Interview with Mr.toyozumi of panasonic Life Solutions

    今週よりpoint 0 marunouchiではpoint 0にcommitteeとして参画をしている会社の方々にインタビューをした様子をお送りします。
    第一回目の今回は、point 0 仕掛人の一人でもあるパナソニック株式会社ライフソリューションズ社の豊澄さんにインタビューを行いました!

    <Q. まずはパナソニック株式会社ライフソリューションズ社のご紹介をお願いします。>
    弊社はこれまで電設資材や住宅建材の商品の販売を通して、人々に快適な空間の提供を行ってきました。
    またオフィスにおいては照明やセキュリティを中心とした商品に携わってきましたが、最近では照明以外の要素を組み合わせた空間全体の様々なソリューションの提供を検討しはじめています。
    そういった意味では「人」起点で空間に関して総合的に考えている会社を目指しているとも言えますね。

    <Q. point 0 に参画をする経緯は何だったのでしょうか?>
    ダイキンさんよりお話を頂いたのがきっかけです。
    最初にpoint 0 の構想について話を聞いたときには、まさに空間ソリューションを提供する我々にとっても意義のあるプロジェクトだと考え、参画することとなりました。

    <Q.御社でも空調に関するソリューションも提供しているなかで、今回ダイキンさんと協業することに関して始めはどう思われたのでしょうか?>
    確かに弊社でも空間に関する様々な商品やソリューションを提供しているため、自社だけでpoint 0のようなオフィスを作ろうとすることは可能かもしれません。
    しかし現実的に考えたときに、例えばダイキンさんの空調を採用しているオフィスは多く存在しているように、どのオフィスにおいても今後は自社だけでなく他社との共創は必要不可欠になるのではと考えております。
    そのために他社共創を前提に、よりよい空間を作ろうとするpoint 0 のアプローチは一つの手段として可能性があるのではと感じました。

    <Q.実際にpoint 0 に参画してみていかがだったでしょうか?>
    やはりこのような形で異業種の会社が集まって会社を作り、運営をするという前例が弊社にはあまりなかったため、社内外の調整は非常に大変でした。
    ただ前例がないからやらないのではなく、リスクやメリットを明確にし、課題を一つ一つ解決していった結果、今回参画をすることができたと考えています。
    そしてこのように会社で前例ができたので、今後更に共創プロジェクトが増えていくことを期待しています。

    <Q.point 0 marunouchiではどのような技術が活用されているのでしょうか?>
    まず、各場所において調光と調色が可能な照明および制御システムを採用しています。
    これは弊社として、色の違いと明るさの違いが人に何かしらの影響を与えるという仮説を持っているからであり、これからは場所や状況に合わせて利用者にとって最適な照明が何かを見つけていければと考えています。
    また顔認証システムKPASによる入退館の管理をpoint 0 marunouchiでは導入しています。
    こちらはもともと空港でパスポートと本人の一対一認証を行うために始まった技術ですが、今後はオフィスのセキュリティ管理でも顔認証が効果を発揮するのではないかと考え、現在は試験的に採用をさせていただいております。顔認証を採用することの最大のメリットは、ハンズフリーになること、すなわちこれまでのように本人を認証するために必要とされてきたパスポートやカードのような「モノ」をなくすことができることにあります。

    <Q.point 0 では利用者のデータの収集も行なっていますよね?>
    はい、point 0 marunouchiにおいては位置情報の収集をこれから行なっていきます。これは利用者のデータを収集することがオフィス空間のアップデートにおいて大きな役割を持つと考えているからです。
    ここでいうアップデートとは、実際にオフィスを運用するなかで出てくるオフィス空間の課題を解決していくことですね。
    本来であれば全てのオフィスにおいて、私たちが常時その場にいてそのオフィスの課題が何かを見ることができればいいのですが、それは現実的ではありません。一方で様々なデータを収集することができれば、その場に我々がいなくてもそのオフィスの状況を把握することができるようになり、課題も少しずつ見えてくるようになると私たちは考えています。

    <Q.今後point 0 marunouchiをどのようにアップデートしていきたいとお考えですか?>
    例えば照明に関して言えば、場所や状況に合わせて利用者にとって最適な明かりを提供できればと思っております。
    そして将来的には照明だけではなく、そこに空調や音響を組み合わせることで、面的に個人に対する空間の最適化を施せればと考えています。また個人の最適化とは何かも追及をしていければと考えています。
    またこれからも開発段階の技術をどんどんpoint 0 marunouchiでは実験的に活用していく予定です。
    そういった意味では、年を追うごとにpoint 0 marunouchiの空間やユーザーインターフェイスは変わっていくだろうし、むしろ変わっていくことが、利用者への価値の提供なのだと私は考えています。

    <Q.最後に利用者の皆様にメッセージをお願いします。>
    利用者には他の空間とpoint 0で仕事をした時の違いを体感しながらも、同時にpoint 0がよりよい空間になるためにも様々なフィードバックをいただけると嬉しいです。
    そしてpoint 0の構想に共感をしていただける企業がいらっしゃれば、ぜひ参画していただいたうえで、最終的にはpoint 0で得た知見をもとに、一緒にお客様に価値を還元していければと思います。
    またこれからこの場所が共創の場としての役割をより一層強めるためにも、様々なイベントを企画していく予定ですので、ぜひ多くの方にご参加いただければと思います。

    <ありがとうございました!>

    【豊澄 幸太郎】
    パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社
    マーケティング本部 テクニカルセンター 主事
    2008年松下電工株式会社入社。大阪配属後、ビルシステムソリューションの技術営業を約7年間担当。その後、2014年東京にて大規模再開発プロジェクトやオリンピックプロジェクトの技術営業を担当。
    現在はプロジェクト案件推進に加えて、非住宅分野における「アップデート事業」を社内外共創により実現することに従事。2019年7月より現職に就任。